アートと政治

投稿者: | 2018年12月7日

2018年11月24日(土)、まちラボ主催のアート県クロニクル第8回に参加。テーマは「人間・金子正則」で、金子正則氏の子息が登壇して身近で見た金子知事の姿を証言する。

この連続講義自体は直接に政治的なものというよりは、全体的にアートや建築に話が寄っているが、知事としての足跡をたどる際にはそれにとどまらず、実に広範にわたって香川県のインフラや産業の基盤となるものに取り組んだことがわかる。その交渉における実に泥臭い話や、産業への考え方など、確かに多面的であり、人間臭いものだった。

アートと政治の関係については理屈っぽく考え出すと実に奥が深いものだろうと思うが、有能な政治家の方はおそらく直感的にそれを掴む。金子氏の場合、それが単に政治家としての関心を超えていたような感があるが、それはやはり損得勘定だけでは誠実にならないことであり、まさに人間性の表れというべきだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です