優先順位

投稿者: | 2024年8月27日

よくいわれるように人生の時間は有限であり、各種リソースも基本的に有限である。したがって、人間は何をして何をしないかという選択を日々行いながら生きている。この際に必要なのが優先順位だが、人生における優先順位というのは実は非常に深いものである。

人生における優先順位は、生きるうえでの価値観に基づくし、さらにいえば<自分は何者であるか>という自己規定、自己認識と関わる。つまり、<自分は何者であるか>を定めることで、人生における物事の優先順位を付けやすくなり、それによって限りあるリソースを配分することができる。

<自分が何者であるか>を定めることを、少しパラフレーズすると、それはつまり<おとなになる>ということでもあるだろう。ひとはある日突然<おとなになる>のである。

そして、その日その時から、彼/彼女は自身の優先順位に基づいて、人生のリソースを配分し始める。そこには主体性を伴った迷いのなさがある。もちろん迷うこともあるし、自己認識が変化することもある。余分と思えることをしなければならないこともある。しかし、何かを成し遂げる人生というのは、<自分が何者であるか>に関する迷いのなさ、あるいは確信が、根底に横たわっていないだろうか。

そういう人生に憧れる、という段階から、そういう人生を生きる、という段階へと、我知らず踏み出す一日が、ある日突然訪れるのかもしれない。そこでためらわずに受け容れ、訪れたものを掴み取ること。掴み取ったら、それに従って具体的に生きること。

なにか、そういう事を考えていた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です