体調の話は書かないことにする。
通信課程の微積の演習。公式をいちいち導出してくれるので勉強になる。鉛筆消しゴムと方眼ノートでガリガリ計算しているが、締切に間に合うかどうか。入門講義とはいえ、このへんはいろいろと嫌な気分がからむ。あるいはそういったメンタルブロックからの自己の解放が目的ともいえる。
フィールズ賞の受賞者が発表された。この賞は受賞条件に40歳以下という項目がある。数学は若いうちにしかできないという一種の通説がある。フィールズ賞の年齢制限の意図は知らないが、40過ぎて数学をやり直すには、いろいろな欲や邪な心を捨て去ってしまう必要はあるだろう。卓越したいと願いながら地道に足元の小石を拾っていくのである。そんな大変なことはむしろ歳食ってからしかできないようにも思う。
晩飯に食べた冷食のクリームコロッケがおいしかった。
病院に行って、何らかの診断がくだされると、あとはマニュアルに沿って治療が進む。このような医療のマニュアル化に抵抗するには、もはや「診断を積極的にくださない」という身振りが必要となるのかもしれない。
やたらと診断したがる世相ではある。病名が付かないと安心できないし、付くと妙に満足してしまう。ネットで症状を検索する医者もどきが跋扈する世界である。医師は大変だろうと思う。私は積極的に無知を貫く。