ひとり読書会。Mark Levine『The Jazz Theory Book』(ATN, inc., 1995→2004)をぼちぼち読んでいきます。毎日2~3章を目安に。まず一巡するのが目標。
ひとまず譜例は頭の中で鳴らしつつ進めるので後でピアノで復習必須。音源も聴く。
Chapter 3 コードおよびスケールの理論
p.50~
・Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ進行のマスター
⇒「Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ進行は非常に重要なので、それをマスターするために最初にするとよい練習の1つは、これらのコードのモード、ドリアン、ミクソリディアン、およびアイオニアンを、すべてのキーで練習することです。次にフェイク・ブックの中から、シンプルなコードによる簡単な曲(この段階ではまだ♭9、#11、♭5、またはaltなどのないもの)をいくつか選び、それぞれのコードに適切なモードを演奏します」(p.50)
・メロディック・マイナー・スケール・ハーモニー
⇒マイナー3rdのインターヴァル
⇒下行形のメロディック・マイナー・スケールはメジャー・スケールにおけるエオリアン・モードと同一なので、ジャズ・ミュージシャンは上行形のスケールをメロディック・マイナー・スケールと考える
⇒ダイアトニック4th→完全4度、ふたつのトライトーン、ひとつの長3度
※この辺は譜例重要
・マイナー・メジャー・コード
⇒C-Δ or C-#7
⇒トニック・マイナー(マイナーⅠコードとして機能)
⇒マイナー7thの代わりに使う(ⅡコードがⅡ-Ⅴ進行の一部になっていない場合)
・sus♭9コード
⇒sus♭9→フリジアン・モード or メロディック・マイナー・スケールの第2モード
⇒R、♭9、4th、6th
・リディアン・オーグメント・コード
⇒E♭Δ(#5) or G♭/E
⇒#4 と #5
・リディアン・ドミナント・コード
⇒F7(#11)
・メロディック・マイナー・スケールの第5モード
⇒ほとんど使われない
⇒使われる場合5thがベースになったメジャー・マイナー・コード(C-Δ/Gのような)
⇒⇒トニック・マイナー・コードとして機能する
・ハーフ・ディミニッシュ・コード
⇒Cメロディック・マイナーの第6モード→A∅
⇒マイナー3rdとマイナー7thのインターヴァルが含まれているのでⅡコードとして機能する
⇒ハーフ・ディミニッシュ・モードはロクリアンモードとの違いが第2音だけなので多くの場合「ロクリアン#2」と呼ばれる
・オルタ―ド・ドミナント・コード
⇒メロディック・マイナー・スケールの第7モード→Ⅶ7alt
⇒「オルタ―ド」=Ⅶ7のコードがあらゆる可能な方法で変更(alter)されている
※譜例
・互換性 ☆
⇒メロディック・マイナー・ハーモニーに基づくコードにはアヴォイド・ノートがない
⇒すべてのコードが互換可能である=それぞれのコードを演奏しているというよりも、「メロディック・マイナー・キー全体を演奏している」ということになる
⇒それぞれのメロディック・マイナー・トーナリティに属するコードを、ひとつのファミリーとして一緒に覚えなければならない
◎コードではなく、キーを考える
⇒ピアノの場合、「……以外はすべて白鍵を弾く」→F#7、B♭Δ#5、E∅はすべてGメロディック・マイナーに基づく=対応する調号が同じ(B♭、F#)
・マイナーのⅡ-Ⅴ-ⅠおよびⅡ-Ⅴ進行
⇒D∅ – G7alt – C-Δ
⇒マイナーのⅡ-Ⅴ-Ⅰにおける3つのコードは、3つの異なるメロディック・マイナー・スケールに基づいている(Fメロディック・マイナー – A♭メロディック・マイナー – Cメロディック・マイナー)
⇒ハーモニック・マイナー・スケール1本で、という理論書もあるが実例あまりない(→Chapter 23)
・シークエンス、パラレリズム
・キャラクタリスティック・ノート
⇒メロディック・マイナー・スケールの{3rd、5th、7th、9th} or {Root、3rd、5th、7th}
・ディミニッシュ・スケール・ハーモニー
⇒ディミニッシュ・スケールは倍音列に基づかず、特定の民族的な期限を持たない人工的なもの
⇒半音/全音スケールと全音/半音スケール
⇒8音、対称形
⇒練習法 ディミニッシュ・スケールは3つしか存在しない。G7(♭9) = B♭(♭9) = C#7(♭9) = E7(♭9)
⇒アヴォイド・ノートなし→互換性
⇒リックの対称性
⇒GΔ – G#○ – A-7 → クロマティック・ベース・ライン
・ホールトーン・スケール・ハーモニー
⇒Thelonious Monk
◎次回p.89 Chapter 4はじめから