映像塾@さぬき映画祭

投稿者: | 2018年11月15日

2018年11月10日(土)、11日(日)の二日間、さぬき映画祭関連の「映像塾-ショートムービー制作ワークショップ」に参加した。両日10時30分~17時(昼休憩挟む)で2分前後の短編映画を制作するというワークショップで、全くのゼロからのアイディア出しから小道具等制作、段取り、脚本作成、本番、編集、アテレコを経て一通り公開できる状態にするところまでを体験する。短編とはいえ、映画制作の全工程に一通りかかわって、プロの作家の仕事を間近で見られる貴重な機会だった。講師は山口淳太 監督(ヨーロッパ企画)で、紙人形を使った「人形劇」である。

「人形劇」というと軽く見られそうだが、生身の人間ではないことでいろいろな制約が取り払われ、映像やストーリーの自由度は格段に増す。また、映像と音声の関係や、演出の加減などにより意識的になる部分もあると思う。紙人形を使うが、説明しすぎず、かといって感情がない映像にならないように、というあたりの塩梅は講師の山口氏にいろいろ教わった。

山口氏は「毎回シュールになりがち」とおっしゃっていたが、つまり現実的な制約が取り払われて思うままに映像を作れるという場面で、参加者の想像力が飛躍しがちだ、ということだろう。自分では言えないことを人形に託したり、理想や現実のあれこれをイラストで表現したりする。これは生身の人間が演じるのに比べて一つステップが挟まる分だけ、むしろ表現的になる。今回、各キャラクターを一人一体で制作したが、参加者の一人としてはその人形を眺めているだけでももう十分に味わい深い感情が湧き上がってくる。

時間切れで音楽と効果音を付けるところが間に合わなかったが、映像は何らかの形で公開するとのことだったので、楽しみに待ちたい。


映像塾|さぬき映画祭オフィシャルサイト http://www.sanukieigasai.com/school/ 2018年11月15日アクセス

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です