楽器としてはいちおうサックスとダブルベースだが、楽器を鳴らしているというよりもむしろ楽器を含む身体全体から音を発するような、あるいは場全体で共鳴するような、そういう気概がある即興音楽。「特殊奏法」と称する必要ももはやなく、声や倍音唱法まで含めてあらゆる方法に開かれながら全身を鳴らす。
iLの不思議さというのは、PA無しで生音が十分響くのだが、無駄に音が回り過ぎないというか、程よく聞こえたところ。
良質なインプロヴィゼーションを観ていると、自分も奏者として参加しているような気分になる。呼吸のトーンに同期できてくれば、もう40分でも1時間でも長く感じない。そういう意味でもとてもよい演奏だった。
Meaas Svendsen / Yandsen Duo
EXHAUSTING ASIAN TOUR 2018
クリスティアン・メオス・スヴェンセン [ ベース ] from ノルウェー
ヨン・ヤンセン[ サックス ] from マレーシア
2018年10月21日(日)18時