流れを読みつつ

投稿者: | 2023年12月24日

数学がやりたいと思って改めて大学に入ったが、いまいるところは数学の専門家を養成するコースではない。数理を基礎にしつつ物理・化学・生物学といった自然科学の諸分野を広く理解するというコースなので、ここに所属しながら数学者を目指すのは労ばかり多くてリスクが高すぎる。

運命という言い方は好きではないが、諸条件を勘案して進んだ先がいまの所属であり、そこでできることをやるのが結局もっとも多くを得られるやり方ではないかと思う。

つまり、数学に固執せず、コースが誘導するように数理をベースにした自然科学一般の理解へと邁進するのが、もっとも生産的な時間の使い方ではないか。

無論、簡単なように言っているが、「数理をベースにした自然科学一般の理解」というのは本気で考えたら理想が高いというか、ほとんど誇大妄想のレベルである。

そうであるならば、やってやろうじゃないかと、そういう変なモチベーションもわく。むしろワクワクする。

制度設計上無理なことを無理強いするよりは、制度設計上可能な方向性で最大限がんばる。ここをしっかり割り切らないと、いろいろつらいだけだと思う。

とはいえ、数学をおろそかにしてよいという話ではない。それは当然である。

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