Joe Henderson – Multiple
1973年リリース。ジョー・ヘンダーソンの作品はそれほど聴き込んでこなかったが、改めてとても良いものが多くて、最近姿勢を正して聴き直している。
60年代後半から70年代にかけて政治的・社会的主張を先鋭化させ、黒人であることの意識を強く作品等で打ち出すが、(Wikipediaによると)ジャズリスナーの評価はそれに反比例して低下した。
この “Multiple” は同時代のエレクトリック・マイルスやウェザー・リポートの影響を感じるが、独特のゆったりしたムードがあるのが特徴的。ベースがデイヴ・ホランド、ドラムスがジャック・ディジョネットと、マイルスのバンドにも参加したリズム隊である。
tr.1 “Tress-Cun-Deo-La” は discogs のクレジットによれば、テナーサックスの他に、ヴォーカル、ソプラノサックス、フルート、パーカッションを担当している。オーヴァーダビングしているとのことである。
[参考] https://dixiefunk-lab.com/blog/category/music/joe-henderson-multiple.html