北陽一郎(Tp)、石渡 岬(Tp)、高橋保行(Tb)、松本卓也(Ss,Ts)、川口義之(As)、松原慎之介(As)、纐纈雅代(As)、立花秀輝(Sax)、鬼頭哲(Bs)、佐藤 帆(Ts)、山口コーイチ(P)、大塚寛之(G)、加藤一平(G)、山田あずさ(Vib)、小林真理子(B)、柴崎仁志(Per)、磯部 潤(Ds)、さやか、ペロ、高橋芙実、すがこ、不破大輔。
テナー・サックス×2(佐藤帆・立花秀輝)とかギター×2(大塚寛之・加藤一平)とかアルト・サックス×2(松原慎之介・纐纈雅代)とかいうふうに、場面場面でバトルというかツイン・ソロのような形を作っていたのが印象に残った。こういうのを聴くと、当たり前だが基本的に上手い人たちなのだなというのはよく分かる。松原の高速4ビートでの熱演など迫力あり。
Pharoah Sandersの訃報とかアントニオ猪木の訃報とか、いろいろ参照するニュースがあって、例えば一曲目は “Love Supreme” 風、ベースのリフにのって吹きまくる佐藤帆がファラオ・サンダースである。
「自分の歌を歌え」という不破大輔の檄に、そりゃそうだなと納得した。楽しい半面、色々と考えさせられる。人の音楽に注釈していく生業がしたいのかという話である。
あと、最近は一般に表現も何もずいぶんカジュアルになっていて、それはそれで否定しないが、渋さ知らズのステージを観ると、舞台の上での見てくれや服飾や気張る顔はそれ自体覚悟であり表現である、と思う。見得を切るのも芸のうち。