某稽古。体力づくりが急務。自分ではもう一息かなと思う部分を逆に褒められたりもするので、人に聞いてもらうのは大事である。
ジャズクラブ配信、都合で後半だけしか観られなかった。川嶋哲郎スペシャル・クインテット:川嶋哲郎(Ts,Ss,Fl)、田窪寛之(P)、加藤真一(B)、つの犬(Ds)、山北健一(Per)。ワンホーンのクインテットで、コンガが入っている。ワンホーンのカルテットにもう一つなにか付け足すと個性が出る。何を付け足すかの判断にやりたい音楽観がにじみ出る。特にコンガが映えた曲はちょっとチック・コリア風な感じもあるラテンっぽい曲。あと何度かあったドラムとコンガの掛け合いで演奏が引き締まった。
微積演習。単純な計算演習より複雑な計算問題や証明問題が多く掲載されており、証明の過程については現時点では「わかるわけないやろ」というものも多い。とはいえ道具立て自体は一通り知ったものが使われていて、例えばε-δ論法は証明の過程で頻出するので曖昧さを残さずに使えるようになっておかないといけない。数列の収束・発散を数学的帰納法で証明するのは常套手段だが、これも単純ではなくひねりが入る。まずは解答を読み込むところから、道具立てと論証の定石になじんでいく。時間がかかる。
古書買い、線型代数の演習書。並行して進める。やらされ感が出ない程度に余裕を持って進めたい。自分で勝手にやっているのにやらされ感が出てきて嫌気がさすということは実際ある。
Beyoncéの新譜。DJミックス感があるので聞き流そうと思えばBGMとして聞き流せてしまうが、そう簡単なものではないらしい。Pitchforkで9.0点(本文は後で読む)、ググって出てきたVOGUEの記事。個人のセクシャリティや(アフロ・アメリカンの、という限定的形容詞を付すべきか)クィアネスを擁護するための論拠としての肉体的快楽の肯定、という見立てはややシンプルすぎるか。メッセージ性をハウス的なシンプルなビートで時間の相へと押し込み押し流していく。おかげで説教くさくならない。ヘビーだがポップだな。
通信課程の数学の教員の方が言っていたが、現代数学で個人のひらめき一発で進む部分はもうないと言ってもよいとのことである。逆説的に、私はまさにそれゆえに数学をやろうとしているともいえる。いろいろと考えることは多い。