ひとり読書会。Mark Levine『The Jazz Theory Book』(ATN, inc., 1995→2004)をぼちぼち読んでいきます。毎日2~3章を目安に。まず一巡するのが目標。
ひとまず譜例は頭の中で鳴らしつつ進めるので後でピアノで復習必須。音源も聴く。
Chapter 7 ビバップ・スケール
・従来のスケール(メジャー・スケールのアイオニアン、ドリアン、ミクソリディアン・モード、メロディック・マイナー・スケール)にクロマティック・パッシング・ノートを1つ付け加えたもの
⇒従来のスケールにクロマティック・パッシング・ノートを付け加えることによって、そのスケールがリズム的に正しい形になる
・ビバップ・ドミナント・スケール=ミクソリディアン・モードの7thとルートの間にクロマティック・パッシング・ノートを付け加えたもの
・ビバップ・ドリアン・スケール=ドリアン・モードの3rdと4thの間にクロマティック・パッシング・ノートが付け加えられたもの
・ビバップ・メジャー・スケール=メジャー・スケールの5thと6thの間に、クロマティック・パッシング・ノートが付け加えられたもの
・ビバップ・メロディック・マイナー・スケール=メロディック・マイナー・スケールの5thと6thの間にクロマティック・パッシング・ノートが付け加えられたもの
・ビバップ・スケール・リック(譜例)
・ピアノおよびアレンジングにおける利用
⇒4ウエイ・クローズ
⇒4サックス、4トランペット、4トロンボーンなどのアレンジ
⇒C6 – C7(♭9)=Ⅰ-Ⅴ( – Ⅰ)=西洋音楽におけるもっとも滑らかな進行
・ドロップ2
⇒4ウエイ・クローズのトップから2番目の音を1オクターヴ下げる
・コードに対して正しいスケールを演奏する=チェンジのインサイドで演奏する → チェンジのアウトサイドへ出る技術(→Chapter 8)
Chapter 8 アウトサイドの演奏
・「アウトサイド」の定義は主観的かつ変化する
⇒バイトーナリティ
⇒「どのコードに対しても、あらゆる音を演奏することが可能です。もしそれが自分にとって正しく聞こえるならば、それは正しいのです。もしそれが自分にとって間違っているように聞こえるならば、それは間違った音です」(p.169)
・シークエンス=耳がそれに内在する構造を感じ取り、ハーモニーが不明瞭になっている間も拠り所になる→チェンジのアウトサイドへ出るためのよい方法
⇒インサイド – アウトサイド – インサイド
⇒予測可能 – サプライズ
・半音ずらした演奏
⇒自信をもってサイド・ステッピング(トーナルな素材にアウトサイドな素材を織り込む)
・トライトーンずらした演奏
⇒トライトーン・サブスティテューション(→Chapter 13)
・アウトサイドへ出る手段としてのスケールの演奏
⇒書かれているコード・シンボルとは別の明確なハーモニー構成・トーナリティ
・ピアノでの演奏
⇒利点:2本の手が使える→一方が書かれているトーナリティ、もう一方がアウトサイドへ出ることができる
・クロマティック・スケール
⇒すべてのコードに属し、またどのコードにも属さない
⇒やりすぎるとつまらない
・勇気をもって、思い切ってアウトサイドで演奏
⇒モーダル・チューンで練習
◎次回Chapter 9(p.177)~