Desmond recorded the majority of Bossa Antigua between July 28 and September 8, 1964, which coincided with the height of the popularity of bossa nova in the United States. [https://en.wikipedia.org/wiki/Bossa_Antigua]
LPのオリジナルリリースが1965年。例の『ゲッツ/ジルベルト』の録音が63年、リリースが64年なので、それに追随する形で録音・リリースされた。”The Girl from East 9th Street” と明らかに “The Girl from Ipanema” を意識した曲名もある。全体的にポール・デズモンド特有のクールで軽快なフロー感がボサノバの曲調とマッチしている。
ギターはジム・ホールで、地味ながらも渋い締まった演奏。ピアノはいない。ドラムのコニー・ケイのタイトで抑え気味のブラシワークが時計の秒針のように端正にビートを刻みつつ、巧みにアクセントを散らしてボサノバ的なグルーヴを生んでいる。