日記 2022/09/09

投稿者: | 2022年9月10日

昼食ラーメン。スーパーで夕食の材料を買って帰る。夕飯担当なのでざっと仕込んで17時からオンライン某講義参加。19時までの予定だったが大幅延長するのが慣例らしいのであとはアーカイブで見るとして離脱。学習意欲はわいた。

ジャズクラブ配信。森山威男 2DAYSの一日目:森山威男(Ds)、渡辺ファイアー(As)、中山拓海(As)、川嶋哲郎(Ts)、中路英明(Tb)、魚返明未(P)、冨樫マコト(B) 。大御所リーダーのライブではバンマスクラスの中堅がプレイヤーでどんどん出てくるのでそれも楽しみ。川嶋哲郎作曲の三部構成の組曲。1曲目はどこかコルトレーンを感じる3/4 (6/8)のモーダルな曲。ポエトリー・リーディングからイントロ、サックスのソロの掛け合いからピアノ・ソロ、エンディング・テーマへ。ピアノはオクターブ奏法を強調してモードをしっかり主張する。2曲目ベース・ソロから4ビートのドラムが入ってソロ回しとテーマ。ベースは呼気に乗るようにフレーズを弾いて、息継ぎをするように間を開ける、という興味深いソロだった。3曲目、Ts→As→Tb→Asとソロを回してからドラムがハイハットでインしてホーンの4声からテーマ、Pソロからまたソロ回ししてテーマ。ラテン風のリズム・パターンとストレートな4ビートが入れ替わり出てくるのが興味深い。管のソロではブルースのリックを使うプレイヤーと特殊奏法やクロマチックにいくプレイヤーとわりと分かれていた。

森山のドラミングは手数が多いのでそこに目が奪われがちだが、アクセントとなる打音は明確に押さえており、極めて身体的なグルーヴの捉え方をしているのがわかる。プレイを見ていると、全身で伸び上がるように叩いているのが印象的。これはアンコールのP、B、Drのトリオでの「グッドバイ」(板橋文夫)で顕著に感じたが、手数足数でフリーに圧倒するドラミングと同時に、旋律をもとにしたグルーヴを少ない打点できっちり表現する体感的なセンスが素晴らしかった。

腹痛。

NHK-FM聴き逃しチェック。素晴らしいものを聞かせていただいた。

文芸批評で内在批評は評判がよくないが、ジャズのライブに関しては内在批評を極められたらそれはそれですごいだろう。とはいえ長いものを書きたいとか、プレイヤーではない人にもわかりやすく、とか考え出すと、もっと他の観点があってもよい。

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