5月4日、NHK-FMで「今日は一日”ピアソラ”三昧」という番組が放送された。
https://www4.nhk.or.jp/zanmai/397/
番組中、小松亮太氏がピアソラのディミニッシュコードの使い方について、ディミニッシュコードの連結が彼の特徴的なサウンドのひとつの要因となっている、というような話をしていた。
ディミニッシュコードについてちょっとググると理論を教えたがるサイトが色々と出てくるが、小松氏が言っていたような「マイナーともメジャーとも言い難い音色」という直感的かつ本質をつくような指摘は案外ないように思う。トライトーンが2つ含まれるデモーニッシュなコード、という話もわからなくはないが、そんなに耳に障るか? 個人的にはガンガン取り入れたい音色である。
ちなみに楽理としては主に以下の二点:
- パッシングディミニッシュ
- ドミナントセブンスコードの代理
(たとえば https://sakkyoku.info/theory/diminished-seventh-chord/)
上記の話だけでもオーセンティックな楽理に対してピアソラの音がいかに挑戦的だったかということがわかる気がする。