#author("2024-09-02T02:38:43+09:00","","")
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[[音楽]]

* 書誌情報 [#u0b9d258]
小泉文夫, 『日本の音』, 平凡社 (平凡社ライブラリー), 1977/1994

* 読書メモ [#q702ff9d]
以前半分くらい読んだ。改めて読み直す。
** 2024/09/01 [#ze430e7f]
- 「世界のなかの日本音楽」の章読了。
- 日本の音楽は特殊でも未発達でもないということを、普遍性という観点から、音階を通じて具体的に説明する。
- 五音音階が二つのテトラコルドでできていること、そして、テトラコルドに四種類あることから、五音音階を四つの累計に分類する。
- 五音音階が二つのテトラコルドでできていること、そして、テトラコルドに四種類あることから、五音音階を四つの類型に分類する。
- 四つの音階の特徴を述べ、それらが日本固有のものというよりも世界中で散見されるものであることをいう。
- 短二度のテトラコルドからなる都節音階は日本的と言われるが、おそらく海外から移入された他の音階のテトラコルドの中間音が日本人の情緒に合わせて下がってきたものと考えられる。そして、そのような発展の過程自体、平行的に他国でも見られる。
- リズムについても同様に、西洋音楽的なリズム観との異なりが、決して特殊なことではないということが言える。
- 強弱のアクセントが西洋のようにリズムの基本的なアイデンティティになることがなく、あくまでも強弱は表情である。むしろ時間的位置の関係が重要なので、強弱というより前後といった方が良い。
- そして一拍の長さが均等でない。伸び縮みする。
- むしろ西洋的なリズム観が特殊である。
- 日本の音楽の場合、強弱は表情である。言語自体がアクセントを本質的に持つ場合は言葉を歌えば強弱がつくが、日本語の場合はそういうことがないので、歌における強弱は表現のディナーミクである。
- ディナーミクの変化は表現において決定的であり、かつ繊細である。
- このような変化のこまやかさは音色にも求められる。例えば三味線の「さわり」と「撥」。

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