#author("2024-08-28T12:44:18+09:00","","") #author("2024-08-29T18:07:12+09:00","","") [[数学]] * 書誌情報 [#u0c33cad] 佐々木力, 『デカルトの数学思想』, 東京大学出版会, 2003 * 読書メモ [#y3a05af6] 古本買い。 ** 2023/12/23 [#o530210a] 編者から、序文、序論 - 当時の数学基礎論としての「普遍数学」 -- 他のあらゆる分野に先行する学科としての「普遍数学」(「普遍学」?) - アリストテレスとの関係 - 歴史的パースペクティヴから見る。 * 2024/01/10 [#mab7ec78] 第1章途中まで - デカルトがどのような数学教育を受けたかを、当時の制度についての歴史的考証から示す。 * 2024/08/28 [#b6d4ae70] 再開。 - 第一章。イエズス会の布教戦略としての数学・科学。 - 引用「デカルトが「世界という劇場の舞台に」幸先よい時に入ってきたことが今や認められねばならない」p.50 - イエズス会の学問体系のスコラ学的―アリストテレス主義的特徴をまったく新規な数学思想を創造することをもって乗り越えようとしたデカルトの制度的―思想的背景を、フランスの小さな町のイエズス会の学院が提供した。 - p.72 第二章2節まで。面白くなってきた。 * 2024/08/29 [#s622d113] 第二章第4節まで。 - デカルトがイエズス会の学校で自身の数学的基礎を形成する際に参照したテキストを検討している。 - クラヴィウス『代数学』から初めて、そこから遡行したのではないか。 - クラヴィウスの著書は独創性はないが教科書として優れていたという評価。そして、イエズス会によって教育的数学が制度化されたことにより、デカルトはこのような教科書によって数学を学ぶことができた。